記憶の輪郭
- Life with Lights
- 2017年1月18日
- 読了時間: 1分
仁丹のニオイはおじいちゃんのごつごつしたひざの上
夕立のニオイはもうじき終わってしまう夏休みの憂鬱
クリスチャンラクロアの香水は「おまえいいニオイやな。俺も同じの買うわ」
と学食で言ったクチビルの厚いバイク乗りの通称ミッチェル
わたしたちの頭のなかにはたくさんの記憶の引き出しがあって、 なんてことない日常の記憶もニオイで開くことがあります。
その記憶の輪郭はおどろくほどくっきりと。
写真はニオイの情景と一緒に残しておくと、いいなぁと。さいきん思いました。

今はもう使われていない祖父の田んぼの小屋のニオイ。
まじめに稲を刈るおとなたちをよそに、姉とふざけて遊んで母に怒られた。

母のおともだちが作るスペシャル玉のニオイ。
母の大手術の付き添いから帰ってきたとき、
なにも言わずに抱きしめてくれた温かい手とようやくほっとできた瞬間を思い出す。









磯のニオイ。と海の上って静かだって知った記憶。



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