minneという励まし集団
- Life with Lights
- 2017年1月9日
- 読了時間: 4分
今日はminne(ミンネ)さんについて。
minneというのは登録作家数20万人以上の日本最大のCtoC販売サイトで、私は2年前から利用させていただいています。
数ある販売サイトから、minneを選んだ理由は、paperboy&co.創設者の家入さんと現取締役社長の佐藤さんが同世代だったというのが一番です。(ロリポップユーザーでした)
minneの料金体系ですが出品は無料。売れたら販売手数料10%です。 自らサーバーをレンタルし、販売サイトのプラットフォームを構築し、広告を入れ、販売した代金を回収し、物を売ることを考えたら、10%がいかに良心的か分かります。
そして、minneの素晴らしさはなんと言っても、全力の励ましです。
minneのトップページには「pick up」や「特集」など、毎日たくさんの作品が紹介され、多くの作り手を紹介しています。
SNSでのプロモーションも盛んで毎日数点、数人の作品や作家にスポットを当ててminneユーザーでない人にも広く作品の魅力が届くよう活動しています。
昨年は「ミンネとパルコのミエルツアー」と称して全国のPARCOでリアル販売イベントを企画。作家と消費者が直接触れ合う機会を設けています。
また世田谷と神戸には販売を支援するリアルな教室もあり、商品の魅力的な撮影のしかたや、値段のつけかたなど無料で学ぶ機会を設け、作家活動を全力で励ましています。 (しかも、そこに足を運べない地方の方向けに、講座の動画とそこで使用したスライドのURLを全作家に配布し全員が平等に学べるしくみも)
かくいう私も以前「がっちりマンデー!!」というテレビ番組でキャンドルを紹介いただいたりPARCOで販売させていただきました。
旦那をはじめ私の周りで商売をされている人たちからは、「がっちりマンデーにいつか出るのを目標にがんばってるのに、君はあっさり出れていいな」とお祝い(?)のお言葉を頂戴しましたが、本当にそのとおりで、自分ひとりの力で「がっちりマンデー!!」で紹介されるとなれば想像もつかないような血の滲むような努力が必要です。
今はSNSやサーバーなどのサービスが当たり前に無料で使える世の中なので麻痺しがちですが、これがどれだけありがたいことなのか、リアルに置き換えるとよく分かります。
ユーザー(以下ユ)「作ったものを売りたいんだけど。。。資金とか場所とか時間とかなくて。。。」
minne(以下m)「じゃぁ、うちでやってる体育館のバザーに場所を貸してあげるからただで使っていいよ。お金の回収も集客もこっちでするから任せて!」
ユ「え!いいの?」
m「いいのよ!売れたら10%だけ手数料もらうね」
ユ「ありがとう!」
m「ところで、あなたのこの作品素敵ね!フライヤーで紹介させてね。あと、SNSとかテレビとか雑誌で紹介するね!応援してるからがんばって!」
という感じで、親戚のおばさん並に全力で活動を励ましてくれます。
ここで一番大切なポイントですが、minneは決して「体育館で一番お客が多く通る広い場所を5万円で貸すけどどう?」とは決して言わないところです。
ビジネスをされている方なら、20万人以上にリーチする広告に喜んで5万円投資します。
巷では「SNSでは満足できなくなった自己表現をハンドメイドサイトで満たしたいという女性の心をつかんだビッグビジネス」と言われていますが、それをしないのは、飽くまでも個人で販売する人を支援したいというminneの「励まし」の表れなんじゃなかと思います。
ところがtwitterでは、
「同じ人ばかりピックアップされてえこひいき。製作意欲が失せる」
「キャンペーンのたびにサーバーが重くて迷惑している。まともなSEを雇え!」
などと心が塞ぐような書き込みをたびたびに目にします。
これを親戚のおばさんで例えれば、
「私の作品が売れないのはおばさんが宣伝してくれないせいだ!」
「人気過ぎて人がぎゅうぎゅうで私の作品が売れない。体育館のキャパを増やすか人を雇って整備するかなんとかして!」
と言ってるのと同じことで、いかにそれが横柄で自分中心な考え方なのか分かります。 minneの全力の励ましに(私も含め)ユーザーのリテラシーがついていっていない気がします。
ユーザーのリテラシーを上げるためにまず。
販売を通じて社会にどのような影響を与えたいのか、どうしたら豊かな暮らしを実現できるのか。
minneが見ている未来にユーザーも目線を揃えて、同じ飛行機の乗組員として考えることがリテラシー向上に繋がるのでは。 そんな気がします。

minneの手作りマーケットat名古屋PARCO

がっちりマンデー!!
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