top of page

キャンドルとスス

  • 執筆者の写真: Life with Lights
    Life with Lights
  • 2014年9月9日
  • 読了時間: 3分

先日お世話になっているお得意様先へキャンドルの納品に伺った際、お店にみえた女性がおっしゃいました。

「いただいたキャンドルがうちにたくさんあって灯したいんだけど、火をつけるとモクモク煙が上がっちゃって、天井が黒くならないか心配なの」

キャンドルを販売してからというもの、ススが原因でキャンドルを楽しみたいのに楽しめない方が多いことに気づきました。

ススが出るキャンドルは決して不良品ではありません。今日はススについて語らせてください。

~ススが出る原因~

キャンドルから出るススの正体は炭素です。

燃焼時に酸素量が足りていると完全燃焼しますが、風の影響や芯のお世話不足によって酸素量が足りなくなると、ワックスに含まれる炭素が燃え残りススが発生します。

(作り手の芯選びが合っているという大前提がありますが、これは別の機会に紹介させてください!)

ちなみにガスコンロの炎からススが出ない理由は、燃える際に十分な酸素が供給される仕組みになっているからです。

植物性・動物性のワックスはパラフィンに比べ含有炭素量が少ないため、「ススが出ないキャンドル」と謳われていますが、やはり上記の影響により不完全燃焼が起きればススは出てしまいます。

自分はキャンドルが大好きで、毎日世界中のキャンドルを灯して楽しんでいますが、ススがまったく出ないというキャンドルに出会ったことはありません。

お世話をすることでススを減らすことができます。

ではキャンドルから出るススと仲良く付き合って行くための方法をご紹介します。

~ススが出にくくなるお世話の方法~

1.芯のトリミングをする

意外に知られていませんが、キャンドルには芯のお世話が必要です。

ススが出るなと思ったら、炎を小さくするために芯をトリミングします。

方法は、芯の黒い部分を少しカットします。

切りすぎると炎が小さくなって、消えてしまうことがあるので、様子を見ながら少しづつ切ることをオススメします。

方法は、手やはさみや専用の道具でカットします。(手でカットする場合は、完全に冷めてからカットしてください。火傷の原因となります)

20131206_3.jpg

手でカットする際は冷めてから!

20131206_2.jpg

はさみでもOK!

DSC05314.jpg

ウィックトリマーというキャンドルを芯をカットする専用のはさみです

キャンドルを作る方のなかではこのトリミングのことを「キャンドルを育てる」と言われています。

愛着が沸く素敵な響きですね。

2.風の強い状況下では灯さない

風が強い場所で灯すと燃焼部分に酸素が行き渡らずススが出ます。

なるべく風の少ない場所で灯します。

もしくは、風の影響を受けにくいキャンドルを楽しむのもいいですね。

瓶に入ったキャンドルや、炎が落ちてきたピラータイプのキャンドルも風の影響を受けにくいです。

DSC05312.jpg

外側だけ炎が落ちるタイプのピラーキャンドルは風の影響は受けにくいですよ

是非眠っているキャンドルを灯してみてください。


 
 
 

Comments


© Copyright Life with Lights
bottom of page