蝋(ワックス)の原料いろいろ
- Life with Lights
- 2014年9月3日
- 読了時間: 2分
蝋(ワックス)には色んな種類があります。
今回はそのうちでもメジャーなワックス「パラフィン」「ソイワックス」「蜜蝋」の3種類を紹介させてください。
~パラフィン~
石油から精製されるワックスです。
パラフィンは燃焼効率が良く、蝋が安定しやすく、透明感が特徴です。
比較的安価で手に入り、作る際に扱いやすいため広く使われています。

色で遊べるのもパラフィンの特徴です

直立する柱のキャンドルを「ピラーキャンドル」といいます
~ソイワックス~
大豆から抽出したの植物性のワックスです。
いわゆる「アロマキャンドル」として作られた製品を店頭で見かけることも多いですね。
香りはほんのり大豆の香りです。クリーミーな質感は上品な印象を受けます。
パラフィンに比べて炭素含有量が少ないためススが出にくいとされています。
(※ただし、芯からはススが出ます。ススが出る要因は、芯の太さが合っていない、もしくは風が強い状況下に因ることが多いです)

オーガニック嗜好が強い海外では近年人気のワックスです
~蜜蝋(みつろう)~
働きバチの下腹部にあるロウ腺から分泌される動物性のワックスです。
10gのはちみつを作る際に1gしか分泌しないという貴重なロウです。
香りは蜜蝋の独特な甘い香りがします。(精製された白い蜜蝋には香りは弱まります)
ミツバチが運ぶ花の種類によって香りに違いがあります。
LWLでは10種類以上の異なる産地やメーカーのものを吟味し、最も品質と香りが良いものを選んでお作りしています。
こちらもパラフィンに比べて炭素含有量が少ないためススが出にくいとされています。

蜜蝋の独特な甘い香りはどんなフレグランスよりも落ち着きます
ちなみに、蜜蝋はもっとも古くから使われている原料だったそうです。はじまりは紀元前3世紀までさかのぼります。
イタリアのエトルリア地方にある墓地の壁画に描かれているそうです。
当時は、危険なものや邪悪なものを追い払うためにキャンセルが使われていたそうです。
教会など神聖な場所で蜜蝋キャンドルが今でも灯されているのもこのためでしょうか。
そのほかにも、和蝋燭の原料となる櫨(はぜ)や米、やしの葉由来のパームワックス、ジェルワックスなどさまざまなワックスがあります。

和ろうそくは芯を小まめにトリミングする必要があります

パームワックスは表面に模様が浮き出るのが特徴です

ジェルワックスの世界も奥深いです
自分のお気に入りの材料でキャンドルを選ぶのも楽しみのひとつですね。