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香りの旅

  • 執筆者の写真: Life with Lights
    Life with Lights
  • 2014年7月30日
  • 読了時間: 3分

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キャンドルと香りは切っても切れない関係です。 アメリカのキャンドル業界団体の調査によると、キャンドルを選ぶ際に最も重視しているポイントは?という問いに対して一番は香りと回答されたというデータがあるそうです。 なるほど昨年露店で販売した際、足を止めてキャンドルを手にした人が次に必ずすることは「嗅ぐ」でした。 実際私も販売されているキャンドルの香りは必ず嗅ぎます。 いい香りのキャンドルは心踊ります。

しかし、日本ではキャンドルに香りを付加することを積極的にしないキャンドル屋さんが多く見受けられます。 その理由は、「日本の風土」「ギフト需要」の2つが大きな原因だと考えます。

まず欧米と比べ、日本は湿度が高く香りがこもりやすい環境です。 海外のアロマキャンドルを使ったことがある方はご存知かと思いますが、かなり濃い香りが部屋中に広がります。 消臭目的で使用する分には問題ありませんが、日本食のような繊細な風味なども奪ってしまうこともあります。

次に欧米に比べ、日本で日常的にキャンドルを灯す家庭は少なく、ほぼギフト需要のように見受けられます。 もし送ったキャンドルの香りが苦手な香りだったら…。 せっかくの贈り物も灯してもらえない残念なキャンドルとなってしまいます。

このような理由から香りのないキャンドルがよく販売されていると思います。 かく言う私も実は香りつけにおいては消極的です。 しかし「香りのついたプレゼント」が喜ばれることも重々知っているため、納得する香りを探す旅をかれこれ2年も続けています。(今もまだ旅の中…)

香りづけには2種類あります。「エッセンシャルオイル」と「キャンドル専用香料」です。

エッセンシャルオイルは植物や花から抽出した天然の香料です。 治療やセラピーに用いられるほど、効能も期待できると言われています。 キャンドルに用いる場合、揮発性が高いためたくさんの量を入れないと香りません。 そのため炎が安定せず、ススも出やすくなるうえに単価が高くなるという問題があります。種類によっては燃える際に独特な匂いがするものもあります。 デメリットを最小限に抑えるためにミドルノートやトップノートで香りが強い精油を選びます。

キャンドル専用香料はキャンドルの香りづけのために開発された香料(オイル)です。 熱に強いため灯した際に十分な香りを放出してくれます。 少量で香るため単価も安く作成でき、香りの種類も1万種類ほどあるため気軽に好みの香りを選ぶことができます。 エッセンシャルオイルに比べて「人工」の香りは否めません。

これまでさまざまなメーカーから精油や香料を取り寄せ、ときにはキャンドル材料屋さんに足を運び実際に香りを確かめ入手し、気がつけば100種類以上の香りで試作しています。 その中でもこれなら贈っても大丈夫!というものは正直5種類ほどしかありません。 自分が使いたいと思う、本当に良いと思うものしか贈りたくない、というもはや執念からまだまだ旅は続きます。

世の中に出ているアロマキャンドルは素敵な香りのキャンドルが溢れています。 実際私もお気に入りのキャンドルブランドがあり、疲れたときは夜明かりを落として焚いています。 最近では蜜蝋独特な甘い香りも気に入って日中夜灯しています。 皆さんもお気に入りのアロマキャンドルを見つけて楽しんでください!

 
 
 

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